ちょっと天文学
- 2011⁄11⁄28(月)
- 23:36
朝晩の冷え込みも本格的になってきましたね・・・
僕の家がある処は、駅にも近い街中でありながら そこだけタイムスリップしたような古い町並みと風情を残しています。
緑も多いし静かだし そこが気に入って十数年前に引っ越したんですが、ナゼか隣がお寺で裏手が神社、更には古墳まであるという念の入りよう

特に紅葉の時期、家の周りで写真を撮ると まるで京都か奈良の一角みたいでイイんですけど・・・山裾という立地もあって やはり冬の冷え込みがキツいんです。
夏場はクーラーが殆ど要らない反面、居間には一年の半分以上コタツが出ていたり(^^;)
今年も既に 陽が落ちてから外に居るにはナカナカ根性の要る気温ですが、夜空の星が
一番綺麗に見える 好きな季節でもあります。
中でも子供の頃から大のお気に入りで、飽きもせず眺めていた星座が オリオン座。
見つけ易いし、形もカッコイイし・・・ギリシャ神話を知ってからは ますます好きになり、あの三ツ星は勇者オリオンのベルトにしか見えなくなりました。
何かウチの御先祖ともご縁があったんでしょうか、渡部家の家紋にはダンゴのような丸が三つ絵描かれているんですが・・・あれはオリオンの三ツ星なんだそうです

あんまりそうは見えませんけど

米俵みたいだ★
そんなオリオン座なんですが、その中の1等星 「ベテルギウス」 が、今ちょっと大変なコトになってるらしいんですね。
NASAの発表によれば、近々超新星爆発が起こる可能性が高くなってきたとか・・・それも2012年前後!?

ベテルギウスは地球からの距離が640光年という 天文学の世界ではとても近い場所にあって、太陽も含めて全天で9番目に明るい恒星なので もちろん肉眼でもハッキリ見えます。
まぁ言っても光の速さで640年もかかる距離ですから 近い訳がないんですが、他の600万光年とか2千500万光年なんて銀河の距離からすると お隣さんみたいなものですね。
そしてその大きさは、太陽の1000倍という とてつもないサイズ・・・と言われてもあんまりピンときませんが、今の太陽の場所にデンっと置けば だいたい木星の軌道まで飲み込んでしまうほどの大きさです。
模型で見ると一目瞭然
我々の太陽なんて豆粒、情けないほどちっこいですよね~

『超新星爆発』 というとまるで 新しい星が華々しく誕生するみたいに聞こえますが、実は巨大恒星の最期の姿なんです。
どんな星にも寿命がありますが、軽くて小さい我々の太陽は46億歳、その最期までには あと50億年ほどあると言われています。
結局最後には やっぱり太陽系の星々ごと全部巻き込んで大爆発しちゃうんですけど
ベテルギウスは超デカくて重い恒星なので 核融合反応も早く、生まれてまだ数百万年しか経っていないにもかかわらず 終焉を迎えてしまう運命なんです。

左上の赤い星、これがベテルギウス。 オリオンの身体で言うと右肩にあたりますね。
地球から見えるこの星は もちろん640年前の姿なので、実際には既に爆発している可能性も高いそうです。
我々が親しんできたオリオン座が形を変えてしまう・・・この人類史上の大事件が もしかするとこの年末から来年にかけて、実際に夜空でに起こるかもしれないんです。
すぐにでも見たいような、一生見たくないような・・・

ただ どれほど精密な天体望遠鏡や最先端のコンピュータを使っても、爆発の時期を的確に予測することは 現代科学では不可能とのこと。
なので、天文学での 『明日にも』 というのは あんまりアテにはできません
爆発が確認できるのは 本当にこの年末から来年にかけてなのかも知れませんし、極端な話 数千年後である可能性もあるってことですね。
一説によれば、超新星爆発を起こした星から25光年の範囲内は その膨大な爆発エネルギーで全ての天体が焼き尽くされるといいます
。
例えば――天文学的には有り得ませんが――地球から8.6光年しか離れていないシリウスが超新星爆発を起こしたとすると、地球上の生命全てが確実に滅亡するだけでなく 太陽系全体までもが消滅することになる訳ですね。
オリオンの右肩が永遠に失われるという ある種ショッキングな天体ショー以外に、我々が体験するであろう差し当たっての問題はというと・・・
ベテルギウスの超新星爆発で影響がある、つまり実際に地球上に降り注ぐエネルギーとして確実なのは
まず光です。
これも学者によって言っていることがバラバラで 『太陽が2つという光景になる』 『暫くの間、夜というものが地球上から無くなる』 と言う人も居れば、そんな騒ぎにはならないという意見もあります。
科学に基づいた推測の域は出ていないのでしょうけど・・・月の数十倍以上の明るさに光って 昼間でも見える、というのは確かなようです。
またその期間は数ヶ月にも及ぶとのこと・・・夕暮れ時には、こんな光景が見られるのかも知れませんね。

一方では「地球滅亡に関わる危険がある」と オオゲサな指摘をしている科学者もいます。
これは超新星爆発の際に放出されるガンマバースト・・・つまり太陽フレアの数千倍という規模の放射線が オゾン層を完全に破壊し、地球上に降り注ぐというものです。
確かに可能性はゼロではなく、数億年前にはそれが原因で滅んだとされる 三葉虫の研究報告もあります。
原発事故で出た数万倍もの放射線が 身体の組織やDNAに致命的なダメージを与えてしまう、という訳ですね。
しかし強力なガンマ線は星の地軸(上下)方向にしか発射されない為、ベテルギウスの地軸が何らかの原因で20度ほど傾いて、地球をピンポイントで捉える角度にならない限り ありえないそうです。
う~む、これも安心したような、そうでもないような・・・

あともうひとつ やってくる事が確実なのは、日本の研究が最先端をゆくニュートリノ。
これは全ての物体を通過してしまうユーレイのような
良くわかんない物質ですが、星全体が破壊される直前に 核から放出されることが判っています。
もし岐阜にある世界最大の観測装置「スーパーカミオカンデ」で計測できれば、人類史上初の“超新星爆発直前予知”が出来るかもしれないと 世界中の学者が注目しています
人体には全く影響が無いそうですが・・・専門家でも解明できていない物質なんですから、やっぱり良くわかりません
こんなちっこい太陽の、更に数百分の一しかない地球上で 更に更に数千万分の一という存在の人間が どれだけ心配して見守ったところで、な~んも変わらないことだけは確かですね、たぶん

僕の家がある処は、駅にも近い街中でありながら そこだけタイムスリップしたような古い町並みと風情を残しています。
緑も多いし静かだし そこが気に入って十数年前に引っ越したんですが、ナゼか隣がお寺で裏手が神社、更には古墳まであるという念の入りよう


特に紅葉の時期、家の周りで写真を撮ると まるで京都か奈良の一角みたいでイイんですけど・・・山裾という立地もあって やはり冬の冷え込みがキツいんです。
夏場はクーラーが殆ど要らない反面、居間には一年の半分以上コタツが出ていたり(^^;)
今年も既に 陽が落ちてから外に居るにはナカナカ根性の要る気温ですが、夜空の星が

中でも子供の頃から大のお気に入りで、飽きもせず眺めていた星座が オリオン座。
見つけ易いし、形もカッコイイし・・・ギリシャ神話を知ってからは ますます好きになり、あの三ツ星は勇者オリオンのベルトにしか見えなくなりました。
何かウチの御先祖ともご縁があったんでしょうか、渡部家の家紋にはダンゴのような丸が三つ絵描かれているんですが・・・あれはオリオンの三ツ星なんだそうです


あんまりそうは見えませんけど



そんなオリオン座なんですが、その中の1等星 「ベテルギウス」 が、今ちょっと大変なコトになってるらしいんですね。
NASAの発表によれば、近々超新星爆発が起こる可能性が高くなってきたとか・・・それも2012年前後!?


ベテルギウスは地球からの距離が640光年という 天文学の世界ではとても近い場所にあって、太陽も含めて全天で9番目に明るい恒星なので もちろん肉眼でもハッキリ見えます。
まぁ言っても光の速さで640年もかかる距離ですから 近い訳がないんですが、他の600万光年とか2千500万光年なんて銀河の距離からすると お隣さんみたいなものですね。
そしてその大きさは、太陽の1000倍という とてつもないサイズ・・・と言われてもあんまりピンときませんが、今の太陽の場所にデンっと置けば だいたい木星の軌道まで飲み込んでしまうほどの大きさです。
模型で見ると一目瞭然



『超新星爆発』 というとまるで 新しい星が華々しく誕生するみたいに聞こえますが、実は巨大恒星の最期の姿なんです。
どんな星にも寿命がありますが、軽くて小さい我々の太陽は46億歳、その最期までには あと50億年ほどあると言われています。
結局最後には やっぱり太陽系の星々ごと全部巻き込んで大爆発しちゃうんですけど

ベテルギウスは超デカくて重い恒星なので 核融合反応も早く、生まれてまだ数百万年しか経っていないにもかかわらず 終焉を迎えてしまう運命なんです。

左上の赤い星、これがベテルギウス。 オリオンの身体で言うと右肩にあたりますね。
地球から見えるこの星は もちろん640年前の姿なので、実際には既に爆発している可能性も高いそうです。
我々が親しんできたオリオン座が形を変えてしまう・・・この人類史上の大事件が もしかするとこの年末から来年にかけて、実際に夜空でに起こるかもしれないんです。
すぐにでも見たいような、一生見たくないような・・・


ただ どれほど精密な天体望遠鏡や最先端のコンピュータを使っても、爆発の時期を的確に予測することは 現代科学では不可能とのこと。
なので、天文学での 『明日にも』 というのは あんまりアテにはできません

爆発が確認できるのは 本当にこの年末から来年にかけてなのかも知れませんし、極端な話 数千年後である可能性もあるってことですね。
一説によれば、超新星爆発を起こした星から25光年の範囲内は その膨大な爆発エネルギーで全ての天体が焼き尽くされるといいます

例えば――天文学的には有り得ませんが――地球から8.6光年しか離れていないシリウスが超新星爆発を起こしたとすると、地球上の生命全てが確実に滅亡するだけでなく 太陽系全体までもが消滅することになる訳ですね。
オリオンの右肩が永遠に失われるという ある種ショッキングな天体ショー以外に、我々が体験するであろう差し当たっての問題はというと・・・
ベテルギウスの超新星爆発で影響がある、つまり実際に地球上に降り注ぐエネルギーとして確実なのは

これも学者によって言っていることがバラバラで 『太陽が2つという光景になる』 『暫くの間、夜というものが地球上から無くなる』 と言う人も居れば、そんな騒ぎにはならないという意見もあります。
科学に基づいた推測の域は出ていないのでしょうけど・・・月の数十倍以上の明るさに光って 昼間でも見える、というのは確かなようです。
またその期間は数ヶ月にも及ぶとのこと・・・夕暮れ時には、こんな光景が見られるのかも知れませんね。

一方では「地球滅亡に関わる危険がある」と オオゲサな指摘をしている科学者もいます。
これは超新星爆発の際に放出されるガンマバースト・・・つまり太陽フレアの数千倍という規模の放射線が オゾン層を完全に破壊し、地球上に降り注ぐというものです。
確かに可能性はゼロではなく、数億年前にはそれが原因で滅んだとされる 三葉虫の研究報告もあります。
原発事故で出た数万倍もの放射線が 身体の組織やDNAに致命的なダメージを与えてしまう、という訳ですね。
しかし強力なガンマ線は星の地軸(上下)方向にしか発射されない為、ベテルギウスの地軸が何らかの原因で20度ほど傾いて、地球をピンポイントで捉える角度にならない限り ありえないそうです。
う~む、これも安心したような、そうでもないような・・・


あともうひとつ やってくる事が確実なのは、日本の研究が最先端をゆくニュートリノ。
これは全ての物体を通過してしまうユーレイのような

もし岐阜にある世界最大の観測装置「スーパーカミオカンデ」で計測できれば、人類史上初の“超新星爆発直前予知”が出来るかもしれないと 世界中の学者が注目しています

人体には全く影響が無いそうですが・・・専門家でも解明できていない物質なんですから、やっぱり良くわかりません

こんなちっこい太陽の、更に数百分の一しかない地球上で 更に更に数千万分の一という存在の人間が どれだけ心配して見守ったところで、な~んも変わらないことだけは確かですね、たぶん

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