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笛の神殿 [3]

先日御紹介した コンドルケーナとプレインカの骨ケーナ☆
2つとも 勿論おいそれとは手に入らない貴重なものですが、どれほどレアであるにしろ まだ店頭で購入できる質のものでした。
3つ目はそんな偶然すら期待できない・・・逆に“探すべき物ではない”とまで言われていた笛。
2年半前に 明石の浜で授かった磐笛 『天籟』 がそれです

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角閃石安山岩か流紋岩の一種―――どちらにしても火成岩ですが、丸くてすべすべした卵形の石に丸い孔・・・という一般的な磐笛のイメージからは かなりかけ離れています
まぁ見慣れるとけっこうカワイイんですけど、最初はギョッとするほど 無骨で不気味な印象を受けましたね (^^;)
生業笛吹きですし 音の出るものは何にでも興味を持ってしまうタチですので、昔からその存在は知っていたんですが・・・
人間が演奏をする為に創り出したものではなく 自然のままで音を奏でることができる 楽しい石、程度にしか思っていませんでした

それは浜にあった何十万個という石の中から、出会うべくして出会ったもの。
古神道では 厳粛な「神降ろし」の為に使われてきた 神器でもある笛。
単なる石の笛ではない、太古から様々な場で 鎮魂と浄化の音色を奏でてきた存在。
そして拾ったものなどではなく、その音色を真に引き出すことが出来る人間だけが 「授かる」 もの。

色んなことを 各方面の先達に教えて頂きました
吹いているうちに音色もどんどん澄んでゆき、演奏中に足音が後ろで止まったのに誰も居なかったとか 不思議な事も何度か経験しましたが・・・
人生が大きく変わったかと言うと まぁ別段そんな訳でもなく (^^;)
今のところ奉納演奏の為に、各地の神社へ参拝する回数が 飛躍的に増えたぐらいのものでしょうか☆
自分の発する音の意味を考え、真摯にそれと向き合う上では 又とない相棒になってくれています

よく考えてみれば 僕が探し求めていた笛は、3つとも神や祖霊と 深く関わりのあるものばかりなんですね・・・
偶然なのか、それとも「音」というものを突き詰めてゆくと 結果どうしてもそこへ辿り着いてしまうものなのか。
ともあれ この笛も、先達に念を押されるまでもなく 軽々しく扱ってよいものである筈がありません
結局、ただ飾っておく訳にもいかず 新たな神殿を設えることになってしまいました。
ただコイツは 他の2つと違って、準日本神道系の笛ですので・・・

笛の神殿009web

こうなるワケですね (^^;)
安い端材ばかりではありますが、一応 『総ヒノキ造り』 だったりします
現在では少し進化して、ナマイキに赤い絹製座布団の上に鎮座したりしてますけど☆
う~む、細かい工作やってると一向に飽きないってのは いったい誰の血なんだろか・・・
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音楽・楽器