夏の終わりに
- 2015⁄08⁄29(土)
- 02:19
朝晩だいぶ涼しくなって ようやく過ごし易い時候になってきましたね (^-^)
幼い頃から秋が一番好きな季節ですので、このところ毎年 ずっと暑さが続いてたと思ったらいきなり冬じゃん★みたいな展開ばかりで 少し寂しく思っていました。
隣が古いお寺で裏が神社のお山という 自然一杯の我が家の周りでも、日暮れから明け方まで秋の虫の大合唱が始まって 夏が一気に終わりを迎えようとしています
ツヅレサセなど数種類のコオロギから松虫・鈴虫・カネタタキ・クサヒバリと 毎晩聞き分けながら眠るのは、20数年前にこの地へ越してきてから 有難い事にずっと変わらない贅沢ですね
昼間はまだ怒涛のようなセミの大合唱が続いていますが・・・まさに 「蝉時雨」 という美しい言葉通りに、降り注いでくる印象です。
やはり神社の森が守ってくれているのでしょうね、子供の頃に田舎で聞いていたミンミンゼミやヒグラシも このあたりではまだ普通に鳴いています。
ちょっと切ないのは、夏の終わりに近づくと セミたちの鳴き方も少しずつ変わってくること。
せわしないというか、何やら切羽詰った感じが伝わってくるんですね
まるで、地上に出てからの短い残り時間を知っているような・・・
ずっと鳴き続けで体力も消耗して 最後の方にはだんだんしゃがれたような元気のない声になってくるんですが、それでもまだ必死に鳴いているのも 何だか切ないです
今の時期、一番沢山鳴いているのは ツクツクホウシですね☆
小学生の頃、夏休みの終わりになっても 工作と絵日記だけはいつも出来ていなかったので、あの声を聴くと 条件反射で今だに少し焦りを覚えてしまったりなんかしますが (^^;)
何種類も居るセミの中で、何故ツクツクホウシだけが あんな鳴き方をするんだろう、と 子供の頃から不思議でしょうがありませんでした。
ひとまとめにセミと呼ばれてはいますが、もしかしたら虫としての根本的な種類が違うんじゃなかろうか、という位 他とは違います。
ひとことで言えば、飛びぬけて音楽的素養を持った虫なんですよね

他の虫は、コオロギなども含めて 殆ど単調な繰り返しに終止しています。
リリリ、スイッチョン、ミーンミーン、カナカナ、ジジジ・・・など。
しかしアイツだけは明らかに違って、一連の完成された曲のような鳴き方をするんです。
まず、ツクツクツク・・・と長目の前奏から入って、ちょっとリタルダンドしたあと 勿体をつけて 『ホーーシィ』 と主題に入る。
この入り方、まさにベートーベンの交響曲第5番 田園の主題の導入と同じです (^^;)
「ツクツク」 と 「ホーシ」 の音程差、音色の差とグリッサンドも芸が細かいところですが、最後の方はどんどんアッチェルしてリズムが変わっていくのも 他の虫には無い特徴ですね
更に凄いのは、繰り返すたびにアッチェルして盛り上がりを見せたあと・・・「終わるぞ」 という合図を入れる部分。
最後の1回だけ 「ツクツク・シー」 と鳴いて、新たな中間音程を取り入れた斬新なエンディングテーマ、「ツクツク・シーヨース」 に入っていきます。
主題の一部だけを残した終曲変奏という、心憎い演出です☆
エンディングの回数には若干の個人差(?)があるようですが、2回~5回その鳴き方をしてから一気に音程を下げて 「ジ~~」 で締めるんです。
しかも注意深く聴いていると、一匹が鳴いている途中に 他の蝉が定期的に合いの手を入れたりもするんですよね
いや、もう只の虫とは思えない素晴らしさ
・・・と、他の人にも機会があるたびに力説してるんですが―――同意どころか、あんまし興味を持って貰えないです (^^;)
う~ん、ちょっと感動するくらい スゴいと思うんだけどなぁ
幼い頃から秋が一番好きな季節ですので、このところ毎年 ずっと暑さが続いてたと思ったらいきなり冬じゃん★みたいな展開ばかりで 少し寂しく思っていました。
隣が古いお寺で裏が神社のお山という 自然一杯の我が家の周りでも、日暮れから明け方まで秋の虫の大合唱が始まって 夏が一気に終わりを迎えようとしています

ツヅレサセなど数種類のコオロギから松虫・鈴虫・カネタタキ・クサヒバリと 毎晩聞き分けながら眠るのは、20数年前にこの地へ越してきてから 有難い事にずっと変わらない贅沢ですね

昼間はまだ怒涛のようなセミの大合唱が続いていますが・・・まさに 「蝉時雨」 という美しい言葉通りに、降り注いでくる印象です。
やはり神社の森が守ってくれているのでしょうね、子供の頃に田舎で聞いていたミンミンゼミやヒグラシも このあたりではまだ普通に鳴いています。
ちょっと切ないのは、夏の終わりに近づくと セミたちの鳴き方も少しずつ変わってくること。
せわしないというか、何やら切羽詰った感じが伝わってくるんですね

まるで、地上に出てからの短い残り時間を知っているような・・・
ずっと鳴き続けで体力も消耗して 最後の方にはだんだんしゃがれたような元気のない声になってくるんですが、それでもまだ必死に鳴いているのも 何だか切ないです

今の時期、一番沢山鳴いているのは ツクツクホウシですね☆
小学生の頃、夏休みの終わりになっても 工作と絵日記だけはいつも出来ていなかったので、あの声を聴くと 条件反射で今だに少し焦りを覚えてしまったりなんかしますが (^^;)
何種類も居るセミの中で、何故ツクツクホウシだけが あんな鳴き方をするんだろう、と 子供の頃から不思議でしょうがありませんでした。
ひとまとめにセミと呼ばれてはいますが、もしかしたら虫としての根本的な種類が違うんじゃなかろうか、という位 他とは違います。
ひとことで言えば、飛びぬけて音楽的素養を持った虫なんですよね


他の虫は、コオロギなども含めて 殆ど単調な繰り返しに終止しています。
リリリ、スイッチョン、ミーンミーン、カナカナ、ジジジ・・・など。
しかしアイツだけは明らかに違って、一連の完成された曲のような鳴き方をするんです。
まず、ツクツクツク・・・と長目の前奏から入って、ちょっとリタルダンドしたあと 勿体をつけて 『ホーーシィ』 と主題に入る。
この入り方、まさにベートーベンの交響曲第5番 田園の主題の導入と同じです (^^;)
「ツクツク」 と 「ホーシ」 の音程差、音色の差とグリッサンドも芸が細かいところですが、最後の方はどんどんアッチェルしてリズムが変わっていくのも 他の虫には無い特徴ですね

更に凄いのは、繰り返すたびにアッチェルして盛り上がりを見せたあと・・・「終わるぞ」 という合図を入れる部分。
最後の1回だけ 「ツクツク・シー」 と鳴いて、新たな中間音程を取り入れた斬新なエンディングテーマ、「ツクツク・シーヨース」 に入っていきます。
主題の一部だけを残した終曲変奏という、心憎い演出です☆
エンディングの回数には若干の個人差(?)があるようですが、2回~5回その鳴き方をしてから一気に音程を下げて 「ジ~~」 で締めるんです。
しかも注意深く聴いていると、一匹が鳴いている途中に 他の蝉が定期的に合いの手を入れたりもするんですよね

いや、もう只の虫とは思えない素晴らしさ

・・・と、他の人にも機会があるたびに力説してるんですが―――同意どころか、あんまし興味を持って貰えないです (^^;)
う~ん、ちょっと感動するくらい スゴいと思うんだけどなぁ

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