スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
category
スポンサー広告

荒ぶる神の力

今年のツアーでも、北海道に上陸するまでに 東北被災地での激励慰問演奏を行う機会に恵まれました。
今回訪れたのは岩手県、宮古市。
「万里の長城」 と呼ばれた 海抜10mにも及ぶ鉄壁の防潮堤を誇り、防災モデル地区でもあった海岸沿いの田老町を襲ったのは 16m以上の大津波でした。
町は壊滅し、地区だけで120名もの犠牲者を出した場所は 未だに荒涼たる野原が続く風景から脱してはおらず、我々が訪れた仮設住宅も広大な敷地を有していました。

現在もそこで暮らされている 被災した方々の数が全部でどのくらいなのか、訊いてはいませんでしたが・・・
仮設ステージも無い駐車場の一角での ゲリラライブという形になり、思ったほど多くの方に聴いて頂けなかったのが 何とも残念でした
現地での宣伝も難しい中 我々も移動の時間的制約などがあり、演奏が平日のお昼になってしまったことも影響したんでしょうね。
それでも 聴いて下さった方々からは口々に賛辞と感謝の言葉を頂き、帰りにはお土産まで持たせて頂きました

横付けしたトラックに楽器を積み込み 控え室へ戻る途中、バス停のベンチに腰掛けたお年寄りに声を掛けられました。

「あんた・・・さっき広場で演奏してた人だね? 音楽なんて本当に久しぶりに聴いたよ、ありがとう」

そういえば、演奏の準備をしていた時から ずっと同じ場所に座られていたような―――

「有難うございました。 おじいさん、ずっとバスを待たれてるんですか?」
「行く処なんかありゃせんよ、ここは日当たりも風通しもいいからね、一日殆どここに座ってるんだ」

まるで動かないブックエンドのように、ベンチに座って日暮れを待つ・・・サイモン&ガーファンクルの唄を思い出しました。
僕も撤収で時間がありませんでしたし あまり詳しくはお話も出来ませんでしたが、やはりあの大津波で住む家と御家族をなくされたようでした。
義援金や政府からの保障で 生活するには何も困らない、でも一日中することもなく 行く場所も居る場所もない・・・
そして帰る場所すら奪われた このご老人を目の前にして、国会議員や電力会社のお偉方は 同じ事を言えるんでしょうか?
「国民生活の安定と経済復興の為、極力原発は再稼動の方向で検討します」 と★

古来日本の神々は、1つの存在に4つの側面を持つ (一霊四魂) と言われてきました。
◆人間に富や豊穣をもたらす     『幸御霊(さきみたま)』
◆健康や優しさ、愛をもたらす     『和御霊(にぎみたま)』
◆知識や不思議な現象をもたらす   『奇御霊(くしみたま)』
◆破壊や死をもたらす          『荒御霊(あらみたま)』
本来神社は一人の神様に対して四つ設けられ、それぞれの御霊を祀っていたんです。
例えば住吉神社は 上筒之男命・中筒之男命・底筒之男命という住吉三神を祀っていますが、有名な大阪の住吉大社は その和御霊だけを祀っています。
各地にある 「若宮」 という名前も、四魂のうち 荒御霊を祀っている神社のことを指します。
神様は、決して願い事を聞いて幸せにしてくれるだけの 生易しい存在ではない訳ですね。

決して原子力が神の力だとか言っている訳ではありませんが―――何処か似ているとは思いませんか?
目先の御利益ばかりを願って 都合のいい時だけ拝み、荒御霊の存在をすっかり忘れている現代人。
そして死と破壊をもたらす側面を、勝手に科学の力で 「制御」 出来ると信じ切れるようにまでなった人類。
検証を重ね、安全だと言い切る人たち・・・ 一体彼らに、どんな形での責任が取れるというのでしょう。
それこそ神でもない限り、誰一人として 起こった惨事への責任なんて取りようがないと思うのですが・・・

あのご老人、今日も同じバス停で 変わらない風景を眺めてるんでしょうか。
スポンサーサイト
category
雑記・日常

Comment

Trackback

http://intiwatana.blog96.fc2.com/tb.php/135-9633e85e

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。