ちょっと 世界情勢☆

エジプトやチュニジアで 相次いで独裁政権がひっくり返ったと思ったら、今度はリビア。
お隣のアルジェリアやアフリカ諸国は勿論 アラビア半島にも波及してエライことになってます
数年前に仕事で訪れたオマーンなどは、UAEアラブ首長国連邦に次いで経済状態も治安も 決して悪くはないように思えるのですが・・・。

ネットによる世界初の無血革命という報道までは良かったものの、こうなってくるとシャレになりません
もちろん人権を無視した独裁体制への反発や、生活改善・言論の自由を求める民主化の波は 歴史的必然のムーブメントではありますが、今回の動きを見ていると、世界規模で何もかもが尋常じゃないような・・・。
何百年も国民に尊敬され続けてきた王制や、国家の繁栄に多大な貢献をしてきた長期安定政権までもが 一緒くたにターゲットにされつつあるような気がしてなりません。
それもやっぱり、見方を変えれば 独裁ってことになるんでしょうか?

このまま進むと、アフリカや中東に留まらず 海を越えた南アメリカ諸国までもが しだいに巻き込まれ始めるんじゃないかという杞憂も 実はちょっとありました。
実際のところ、こちらの心配も 早々に現実味を帯びてきているような気がします 

派手な反米パフォーマンスで有名な ベネズエラのチャベス大統領が、カダフィ大佐に国際調停団の派遣を申し入れたというニュース。
以前から友人関係を強調するなど 親密だったんで、その少し前には カダフィがベネズエラへ亡命したという誤報も流されました。
中南米では他にも ニカラグアのオルテガ大統領が公然とカダフィ政権支持を表明しましたし、キューバのカストロ前議長は 「米国がリビアに侵攻しようとしている」 と 得意の持論を展開。
アメリカや国連安保理は 今のところ、『現体制の崩壊を心配し始めた連中の独善的アピールに過ぎない』 と冷ややかな態度で見守ってます。
その見方も、もしかしたら現時点では間違ってはいないのかも知れませんが・・・。

南米チリでは 1973年にピノチェト将軍がクーデターを起こし 何万人もの反政府勢力・・・普通の一般国民を虐殺しました。
国連の非難決議や国際政治犯としての手配までされながら、まともな経済制裁や国際介入を受けることもなく 老衰で亡くなるまで30年もの長きに亘って 軍事独裁政権を維持していたんです。
このクーデターの裏に 共産政権打倒を目論むアメリカCIAの工作と武器援助があったことは 公然の秘密になっていますが、ずっと安泰だったのも 結局はそういうこと。
ご大層な国連決議だって 単にアメリカの勝手な都合で動かされるんだし、そうでなければ イラクと同じ目に遭ってた訳ですね。
まぁ石油も出ませんし 大量破壊兵器も関係ありませんけど・・・結局チリの共産主義系共和体制が アメリカにとって目障りだっただけのことです。

怖いのはここなんです。
リビアは表立っての反米路線ではありませんし、近接するイスラム諸国や世界の目もあるので アメリカが軍事介入をする公算は殆ど無いでしょう。
あるとすれば、中東全域に徹底的な政治・経済混乱が波及して 原油価格がシャレにならん位暴騰してから。(まぁそれだって、アメリカの投資家が世界中の先物取引を引っ掻き回してるせいでもあるんですけどね)
でも もしカダフィがベネズエラやニカラグアに亡命したりしたら、別の意味でエライ事になりかねません 
もちろん、普通ならそんなものは放っときゃいいんですが・・・。
場所が 「お膝元」 なだけに、アメリカはここぞとばかりに中南米諸国を非難し、「世界の警察官」 を気取って カダフィの国連引渡しを要求してくる可能性もあります。
裏では又しても南米各国の反政府分子を煽り、キューバ危機以来幾度となく失敗してきた 共産体制の転覆工作にも繋げようとするでしょう。
チャベスやオルテガは当然カストロと共闘体制を敷き、アフリカ・中東の民主化内戦問題が いつのまにか南北アメリカの国家冷戦と言う構図に取って変わってしまう。
中国や北朝鮮だって 同様のわが身が危なくなってきますし、原油利権が絡んでくると EUも静観している訳にはいかなくなってきます

まぁ・・・今のところ、そこまでのコトにはならないとは思いますが
そうなったら、自由運動なんてそっちのけ。 イスラム原理主義や共産圏問題まで巻き込んで、ヘタすりゃ世界大戦の構図ですからね。

自由や人権を求める戦いにも 必ず両者の立場や時代背景、宗教、経済、民族同士のバランス、全てのものが絡んできます。
ピノチェトが最小の犠牲でチリを裕福にしてくれたのだ、と主張する人々も今だに存在します。
カダフィも元は 2009年度独裁者ランキング1位のジンバブエ・ムガベ大統領と同じく、人民を旧政権から開放し 尊敬を集めていた革命戦士・・・。
現在の国際基準から見れば チェ・ゲバラだって只のテロリストという評価を受けかねませんし、カストロも打倒すべき独裁者???なんでしょうか。

この平和な日本で 「こちらが正しいに決まってるじゃないか」 と思っても、その国で実際に数ヶ月も暮らしてみれば コロッと判断が変わってしまうなんてことは 充分に考えられることです。
或は極端な話、微々たるリベートや官職手当が出なくなったというだけで 反政府軍に寝返る人だって居る訳ですから。
とても複雑で難しい問題ではありますけど、流される人民の血を利用しようとしている存在にだけは 常に注意の目を向けていなければ、と思います。
キューバやベネズエラに限らず、世界中のあらゆる国民が 安定長期政権と独裁者の違いをちゃんと見極めて、第三国のつまらない煽動に簡単に乗ったりしないことを祈るばかりです




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雑記・日常

Comment

難しいので

あと3回くらい読んで、勉強しないといけないのですが…アメリカも立派な産油国でしたね大きな石油会社がありますものね。原油流出事故の顛末はどうなったのでしょうか…エジプト・チュニジア・リビア、その他のアラブ諸国の動き、ニュースでは人が口々に「自由が欲しい、世界中の様々な情報が我々には手に入らないんた」と叫んでいましたが、何か腑に落ちないものを感じるのです。独裁者の圧政に喘いでいた国民、各国で立ち上がる風な報道に見えるのではありますが、本当にそうなのでしょうか。
  • 2011⁄03⁄07(月)
  • 00:46

わかんないよ~(^^;)

そこまで単純明快で、平和的な前向き構図ならいいんだけど☆
アメリカは自分のとこで充分賄えるだけの埋蔵量を持つ産油国です。
だけど経済的に余裕があるうちはアラブ諸国から輸入して、原田備蓄で手を付けずにいるのだな。
中東情勢が悪化したら大変ですよね~、だからウチが犠牲を払って世界の為に動くんですよ~、と輸入諸国と同じ立場を装ってるだけ。

今回の内戦連鎖だって、コイツを最初から狙って 「国家管理のサーバーを通さない世界的ネットの構築」 を アメリカが国家プロジェクトとして開発した結果なのかも知れないんだから。

裏にはもしかしたら もっとややこしい事情もあるかも。
ジンバブエの大統領親衛隊が、実は金日成の派遣した特殊部隊っていう事実もあるし、アフリカの土地やレアメタルを狙って数億ドル単位の投機を始めてる中国にはヨーロッパも警戒してるし。
チャベスはともかく・・・カストロは、これじゃチリの二の舞になる、と考えてるんじゃなかろーか。
  • 2011⁄03⁄07(月)
  • 01:55

日本に住む

リビアの若者が、東京のどこかで集会を開いていましたね、本国の同士にエールを送る、と…それを大きくとりあげてニュースにしてましたけど、それも腑に落ちない…深読みしてしまうのです、テレビカメラ前に立つ彼ら…ホントに一般庶民なのか、さえ疑わしく見えてくるんです。私達には、見分けがつかないのです、彼らは何人なのか…真実がわからない。ちょっとしたきっかけで、内戦に近い混乱が起こるくらい、危険分子・不満分子はいたのだろう、それがいつでも、先進国のいずれかの後ろ盾を手に入れよう、あるいはその逆もまたあるのだろう、と想像するまでが関の山…。そこから先に複雑な取引があるのか、アメリカの中期的な裏工作があったのか、中国やロシアはどう絡んでいるのかいないのか…。南アメリカ諸国はしばらくはカストロのように牽制姿勢を見せつつ、静観を続けるのが無難なように思います。今までの経験から、危険な匂いはすぐに察知するだろうけれど。
  • 2011⁄03⁄07(月)
  • 02:47

今までの事例で

利権関係や介入パターンは読まれてるから、牽制しあってる状況なんだろけどね…。
結局他の国は 難民・原油・農地・レアメタル・政権地図・自国への波及のどれかにしか興味は無くて、人民が何千と死んでゆくのには 「内政干渉になりますから」 ってスタンスでしかない。

尤も今国連が多国籍軍を出した処で火に油だし、「あの時にウチは何千人出しましたよ~」 ってな力関係になるのは変わらないんだろーな、たぶん。
同盟国があっても、内戦じゃ手の出しようがないんだし

結局、収まっても陰でベトナムや朝鮮半島が増えるだけなのかな…。
直接手を出し合ってた時代の方が、まだ読みやすいし陰湿じゃなくていいなんて…バカげてるよね~
  • 2011⁄03⁄07(月)
  • 14:36

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