玩具の楽器

僕は南米の民俗音楽を生業としていますが、人前で演奏するようになる前‥‥ずっと小さい頃から、世界中の色んな楽器や音の出る玩具が大好きでした
普通皆さんが本屋に立ち寄るぐらいの頻度で、楽器屋さんに足を運んでいましたね~(勿論今でも、ですが)
それもどちらかと言うとピアノやバイオリンを置いているような“ちゃんとした”楽器屋さんよりは、「何だこりゃ‥‥どうやって鳴らすんだろ」と考え込むような ワケの解んないパーカッションなんぞを売っている民芸品屋さんに凄く惹かれます。

勢い我が家には、そういった細々したもの‥‥インドネシアの口琴だとかロシアの鳥笛だとか、アフリカの小さい太鼓だとか 楽器と呼ぶには余りにも単純で儚げな連中が置き場所に困る位ワンサカ集合する結果となりました
安くて造りもいい加減なくせに けっこう細かい装飾が施されていたり、生意気に割と高級な木材が使われていたり‥‥。
最近では民俗楽器の専門店もあちこちに見られるようになってきましたが、そういう撫でてやりたくなるような愛らしいモノ達は やはりインテリアやオモチャのカテゴリーとして 民芸品屋さんの片隅に居た方が居心地も良いように見えます。
写真のものはアフリカの子供のオモチャ、紐を持って引っ張ると 車輪に連動した2本のバチがテケテケ‥‥と小さな太鼓を打つ仕組みになっています。





勿論楽器とは呼べないでしょうけど、その動きと音色の愛らしさに旅先で一目惚れしてしまった お気に入りの一品です
落としただけですぐに壊れてしまいそうな華奢な造りですが、車輪と太鼓の胴はどっしりと重みのある素焼き、太鼓の革には ちゃんと薄い山羊革が使われていたりします。
こういう玩具は、もともとその辺に転がっている材料で 親が子供に作ってやったりしたんですよね
楽器もそうやって、楽しみや祭りの為に 材料が無い場合には色々と身近な素材を試したりして、みんな自分達で作り上げてきたものなんです。

僕が舞台で使っている楽器にしても、よく「何十万とか、するんでしょうね~」と訊かれるんですが‥‥実は極端な話、自分でも作れる範囲の 呆れるほど単純な竹笛だったりします
それなりに材質や構造も研究され 素晴らしい音を追求・進化してきた結果だとは言え、いつ頃から楽器というものが お金持ちのステータスシンボルみたいになっちゃったんでしょうね

ウチに居る沢山の細々した奴らにしても、山間部での合図(呼子)や鹿寄せなどの猟に使われた実用の側面を持つ場合もありますが 大半は玩具の域を出ないものです。
彼らはある意味、楽器というものの一番古い「在るべき姿」を残してくれている とても貴重な存在なんじゃないのかなぁ、という気がしています。
その中には実際、古代の呪術や宗教に関係していたものも少なからず含まれているんですが‥‥その話はまた後日


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音楽・楽器

Comment

民芸品のフグの土笛

戸棚からこっそり出して吹いたら
唇が張り付いてエライ事になった思い出が…
  • 2011⁄02⁄11(金)
  • 22:33

同じく

埃を吸い込んで、咳込み始め
喉の炎症を起こして
熱出したことも。
  • 2011⁄02⁄11(金)
  • 23:00

あれ、大変だよな[e:263][e:814]

素材が自然でシンプルな分 ほっといたら記憶と違う色になってたり、カビだらけ~なんてコトも (^^;)
ま、その辺も含めてカワイイじゃありませんか
とは言え、吹きモノには確かに注意が必要ですな
  • 2011⁄02⁄11(金)
  • 23:10

もちろん

健気でカワイイ楽器達が
たくさんいますです
一番のお気に入りは
まぁ、どれもこれもイイんですが
そのまんまカエルさんのギロでしょうか。

背中を木の棒で撫でると
ゲロゲロ~
と歌ってくれますね。
  • 2011⁄02⁄11(金)
  • 23:39

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