ちょっと 星の物理学♪
- 2011⁄12⁄06(火)
- 01:50
古代からどの文明でも、星の動きを的確に知ることは 最重要課題とされてきました。
それは種を撒くタイミングや 回遊性の獲物が巡って来る時期を正確に把握することで、食料の確保という切実な需要を満たす目的から始まったと考えられます。
時代が下ると共に 天文観測に携わる専門職能集団が出来るようになっても、「未来に起こることを星が予知できる」 という考え方は 占星術の根本的性格として残ったのでしょう。
かく言う僕も 西洋占星術のホロスコープには随分凝りましたし、タロットカードや四柱推命なんかも 決してキライな部類じゃありません

まぁたかが占い、なんですが・・・古代に於いては卜占が神の意思と認識され、それによって全てのことが決定されるというのも珍しくありませんでした。
日本ではかの有名な安陪清明など 陰陽師と呼ばれる人々が星占(ほしうら)に携わってきましたが、時の最高権力者でさえ 行動には彼らに逐一お伺いを立てるほどでした。
国や時代によっては 戦争の開始時期や王の即位時期など、国家を動かす一大決定にも利用されてきたんですね
邪馬台国を統治していた卑弥呼は 中国の道教をベースとした 「鬼道」 という新興宗教の巫女であったことが判っていますが、同時に占星術師でもあったのではないかといわれてます。
その時代に起こったことが確認されている 皆既日食を予測できなかったか、或は太陽が消えたことで巫女の力が無くなったと判断され 処刑されたという説もあるんです。
名前がそもそもアテ字で 元の意味は 「日
巫女」 でしょうから、可能性がないとは言えませんが・・・考古学的にも立証のしようがありませんから、永遠に謎のまんまなんでしょうね (^^;)
同じ天体観測でも、民族によっては占いや予測の範疇を遥かに超えた 緻密で学術的なものになってゆきます。
古代遺跡に本格的な観測ドームまで備えていた マヤ文明などは、その究極といってもいいかも知れません。

太陽の軌道と運行観測による 閏年も含めた一年の長さの計算などは、現代科学で求めたものと秒単位まで殆ど変わらないという 驚きの精度に達していました

その一方、北アメリカのホピ族やアフリカ・ドゴン族の古い伝承には 肉眼で見える筈もないシリウスの二連星・銀河の形状・土星の輪のことなどが語られていたりして・・・宇宙に関する人間の知識には、計算やデータの積み重ねだけでは説明のつかない 不可思議なものも数多く含まれています。
星や宇宙と神々が結びつき或は同一視されてきたのは 自然の成り行きとも言えるのでしょうが、人類は太古から 自分たちの存在と宇宙の密接な関わりを 本能的に察していたんじゃないだろうか、という気がしています。

これまた急に、超古代の宇宙ロマンから 学生時代の理科室に引き戻されたような気分ですが (^^;)
誰もがイヤでも一度は目にした事のある、元素周期表ってやつですね。
科学分野に携わる仕事をしている人ならともかく、普通は学校を卒業してしまえば こんなのが出てくる試験とも無縁だし・・・人生にゼヒとも必要なものだとも思えません。
でも 興味を持って表を見るかどうかは別にして、呼吸する大気や飲み水 その他全てのことに関わってくるのがこの元素というもの。
ややこしい原子物理学や天文学がどうのこうのと言う前に、そもそも 『宇宙の成り立ちとその順番』 が書かれているのが この元素周期表なんです。
宇宙空間で最も多く 最も単純な構造の、そして最初にあった元素。。。それが原子番号1番の水素です。
コイツが重力や熱・ぶつかるスピードなど様々な要因でくっついて、二番目のヘリウム・三番目のリチウムなどの より複雑な新しい元素を作っていくんですね。
この過程が核融合反応と呼ばれるもので 構成に余った中性子などが放出されるんですが、これが莫大な光と熱のエネルギーを生むことになります。
我々の太陽は、もう46億年も この核融合反応で熱く輝き続けてきた
と同時に、ヘリウムなどの元素を 現在も際限なく生成し続けている・・・というわけです。
それじゃ、同じように大きなエネルギーが生み出される 問題の原子力発電所や原子爆弾の 「核分裂反応」 とはどこがどう違うんでしょう?
元素は重水素のように 構造が単純で軽いほど、融合反応が起こり易いという特性があります。
まぁそうは言っても、大した重力エネルギーもない地球のような場所で核融合反応を起こそうと思ったら 2億℃ぐらいの温度と秒速1000km以上のスピードが必要になりますので、簡単な話じゃありませんが・・・。
逆に複雑で重いほど、今度は分裂が起こり易くなる―――何か人間の社会組織と似てますよね (^^;)
原子力発電に使われている燃料はウラン(表には載ってませんが 原子番号92)とかプルトニウム(原子番号94)・・・つまり物質の中でも比較的複雑で重いもので、核分裂を起こさせるには好都合なんです。
ただし御存知の通り、一旦分裂が始まったら 人間の科学力程度じゃなかなか止められない・・・だったらやるんじゃね~よ
って話ですけど

因みに、ちょうど中間ぐらいにある原子が そこらへんに一杯ある「鉄」(Fe、原子番号26)で、物質として一番安定しているので ちょっとやそっとのエネルギーじゃ 融合も分裂も起こりません。
恒星の中で核融合がどんどん進んで この鉄が出来始めると、燃やす燃料がなくなって 星としての寿命を迎えるといわれています。
つまりどんな巨大な星でも、内部で作ることができる物質は 周期表にある鉄まで、ってコトですね
それじゃ更に重い
金とか銀は一体どこで どうやって出来るのか?
実は・・・前のブログに書いた超新星爆発
(スーパーノヴァ)によるもの、というのが その答えだったりします。
もしくはそれ以上の規模を持つ「極超新星爆発」、ハイパーノヴァ級の重力とエネルギーがないと 決して作られることはないというのが、現代量子物理学が導き出した結論なんですね。
身の周りに お気に入りの金銀製品があったら、改めてもう一度 じっくりと眺めてみてください。
それは太陽系や地球が生まれるよりずっと以前、宇宙の何処かで終焉を迎え爆発した星が その最期に生み出したものに違いありません。
遥かな宇宙空間を 何十億年も何千万光年も漂い、この地球が出来る時に偶然取り込まれた 遠い星の記憶
そのカケラを今 実際手にしているって、何だか・・・モノスゴく素敵なことじゃありませんか?
それは種を撒くタイミングや 回遊性の獲物が巡って来る時期を正確に把握することで、食料の確保という切実な需要を満たす目的から始まったと考えられます。
時代が下ると共に 天文観測に携わる専門職能集団が出来るようになっても、「未来に起こることを星が予知できる」 という考え方は 占星術の根本的性格として残ったのでしょう。
かく言う僕も 西洋占星術のホロスコープには随分凝りましたし、タロットカードや四柱推命なんかも 決してキライな部類じゃありません


まぁたかが占い、なんですが・・・古代に於いては卜占が神の意思と認識され、それによって全てのことが決定されるというのも珍しくありませんでした。
日本ではかの有名な安陪清明など 陰陽師と呼ばれる人々が星占(ほしうら)に携わってきましたが、時の最高権力者でさえ 行動には彼らに逐一お伺いを立てるほどでした。
国や時代によっては 戦争の開始時期や王の即位時期など、国家を動かす一大決定にも利用されてきたんですね

邪馬台国を統治していた卑弥呼は 中国の道教をベースとした 「鬼道」 という新興宗教の巫女であったことが判っていますが、同時に占星術師でもあったのではないかといわれてます。
その時代に起こったことが確認されている 皆既日食を予測できなかったか、或は太陽が消えたことで巫女の力が無くなったと判断され 処刑されたという説もあるんです。
名前がそもそもアテ字で 元の意味は 「日

同じ天体観測でも、民族によっては占いや予測の範疇を遥かに超えた 緻密で学術的なものになってゆきます。
古代遺跡に本格的な観測ドームまで備えていた マヤ文明などは、その究極といってもいいかも知れません。

太陽の軌道と運行観測による 閏年も含めた一年の長さの計算などは、現代科学で求めたものと秒単位まで殆ど変わらないという 驚きの精度に達していました


その一方、北アメリカのホピ族やアフリカ・ドゴン族の古い伝承には 肉眼で見える筈もないシリウスの二連星・銀河の形状・土星の輪のことなどが語られていたりして・・・宇宙に関する人間の知識には、計算やデータの積み重ねだけでは説明のつかない 不可思議なものも数多く含まれています。
星や宇宙と神々が結びつき或は同一視されてきたのは 自然の成り行きとも言えるのでしょうが、人類は太古から 自分たちの存在と宇宙の密接な関わりを 本能的に察していたんじゃないだろうか、という気がしています。

これまた急に、超古代の宇宙ロマンから 学生時代の理科室に引き戻されたような気分ですが (^^;)
誰もがイヤでも一度は目にした事のある、元素周期表ってやつですね。
科学分野に携わる仕事をしている人ならともかく、普通は学校を卒業してしまえば こんなのが出てくる試験とも無縁だし・・・人生にゼヒとも必要なものだとも思えません。
でも 興味を持って表を見るかどうかは別にして、呼吸する大気や飲み水 その他全てのことに関わってくるのがこの元素というもの。
ややこしい原子物理学や天文学がどうのこうのと言う前に、そもそも 『宇宙の成り立ちとその順番』 が書かれているのが この元素周期表なんです。
宇宙空間で最も多く 最も単純な構造の、そして最初にあった元素。。。それが原子番号1番の水素です。
コイツが重力や熱・ぶつかるスピードなど様々な要因でくっついて、二番目のヘリウム・三番目のリチウムなどの より複雑な新しい元素を作っていくんですね。
この過程が核融合反応と呼ばれるもので 構成に余った中性子などが放出されるんですが、これが莫大な光と熱のエネルギーを生むことになります。
我々の太陽は、もう46億年も この核融合反応で熱く輝き続けてきた

それじゃ、同じように大きなエネルギーが生み出される 問題の原子力発電所や原子爆弾の 「核分裂反応」 とはどこがどう違うんでしょう?

元素は重水素のように 構造が単純で軽いほど、融合反応が起こり易いという特性があります。
まぁそうは言っても、大した重力エネルギーもない地球のような場所で核融合反応を起こそうと思ったら 2億℃ぐらいの温度と秒速1000km以上のスピードが必要になりますので、簡単な話じゃありませんが・・・。
逆に複雑で重いほど、今度は分裂が起こり易くなる―――何か人間の社会組織と似てますよね (^^;)
原子力発電に使われている燃料はウラン(表には載ってませんが 原子番号92)とかプルトニウム(原子番号94)・・・つまり物質の中でも比較的複雑で重いもので、核分裂を起こさせるには好都合なんです。
ただし御存知の通り、一旦分裂が始まったら 人間の科学力程度じゃなかなか止められない・・・だったらやるんじゃね~よ



因みに、ちょうど中間ぐらいにある原子が そこらへんに一杯ある「鉄」(Fe、原子番号26)で、物質として一番安定しているので ちょっとやそっとのエネルギーじゃ 融合も分裂も起こりません。
恒星の中で核融合がどんどん進んで この鉄が出来始めると、燃やす燃料がなくなって 星としての寿命を迎えるといわれています。
つまりどんな巨大な星でも、内部で作ることができる物質は 周期表にある鉄まで、ってコトですね

それじゃ更に重い

実は・・・前のブログに書いた超新星爆発

もしくはそれ以上の規模を持つ「極超新星爆発」、ハイパーノヴァ級の重力とエネルギーがないと 決して作られることはないというのが、現代量子物理学が導き出した結論なんですね。
身の周りに お気に入りの金銀製品があったら、改めてもう一度 じっくりと眺めてみてください。
それは太陽系や地球が生まれるよりずっと以前、宇宙の何処かで終焉を迎え爆発した星が その最期に生み出したものに違いありません。
遥かな宇宙空間を 何十億年も何千万光年も漂い、この地球が出来る時に偶然取り込まれた 遠い星の記憶

そのカケラを今 実際手にしているって、何だか・・・モノスゴく素敵なことじゃありませんか?

スポンサーサイト
- category
- 雑記・日常
Comment
Trackback
http://intiwatana.blog96.fc2.com/tb.php/56-7d95a93d