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変革の年(?)

2012年も本格始動しましたね
昨年は色々と大変な一年でしたが―――今年は一体どんな年になるんでしょうか。
日本は原発問題と震災復興でまだまだ混乱の渦中ですし、世界的な大不況も ちょっとやそっとの事じゃ回復の兆しすら見えそうにありませんが・・・
そんな中で 今年は主要な国家元首が総入れ替えになるかもしれない、特殊な年でもあります。
北朝鮮は予期せぬ事態で既に交代してしまいましたが、他にも台湾・中国・アメリカ・ロシアと 立て続けにトップの変革、同時に国家体制と世界的なパワーバランスの変化が起こる可能性もあるんですよね
今年のキーワードは、もしかすると 『変革』 なのかもしれません。

ところが・・・それどころじゃない、2012年は人類の存亡に関わる とんでもない変革の年であると 千数百年も前から唱えていた人々が存在するんです。
アンデス山脈地域のインカ帝国と並んで、中米ユカタン半島に高度な文明を築き上げたマヤ、そしてアステカ。
彼らはゼロの概念に基づく 非常に緻密な数学と天文学の知識を持ち、現代の計算と小数点以下3桁まで一致する程の正確さで 地球の公転周期や金星の軌道、皆既日食の時期まで割り出していました。
そんな彼らが遺した貴重な遺産のひとつに、『太陽の石』 があります。

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直径が3.6m、重さ24トン、1790年にメキシコにあるテノチティトランの遺跡内で発見され、国立人類学博物館に収蔵されました。
僕もメキシコで本物を目にしましたが、その巨大さとは別に 言い知れぬ迫力とパワーを感じたのを覚えています。
「アステカ・カレンダー」 とも呼ばれているこの巨石は、開闢以来4つのサイクルを経てきた宇宙―――つまり4つの太陽が次々に生まれて それぞれ滅んできたという、マヤ・アステカの世界観を表しています
真ん中に舌を出している大きな顔が刻まれていますが、これが現在の太陽・・・5番目の世界に当たるとされ、過去の4つの太陽はその斜めの上下に記されています。
そして それを取り巻いている周りの膨大なレリーフも全て、各種の暦表記とその詳細なんです。

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過去の4つの太陽はそれぞれナウイ・オセトル(4のジャガー)、ナウイ・エエカトル(4の風)、ナウイ・キアウィトル(4の火)、ナウイ・アトル(4の水)と呼ばれています。
この名前は 過去の4世界がどういう理由で滅び去ったか、というマヤの伝説とも合致しているんですね。
つまり・・・
『第一の太陽の世界には 神の創った巨人が住み、洞窟に住んで野生の果物などを食べて暮らしていた。 しかしすべて凶暴なジャガーに食われて滅んだ』
『第二の太陽の時代には すべてが巨大な嵐のために滅んだが、神は風に吹き飛ばされないように人間を四足の動物に変えた』
『第三の太陽の世界、全ての生命は大地の怒りである 火山の噴火と溶岩で滅んだ。 しかし神は人間を鳥に変えて難を避けさせた』
『第四の太陽の世界では、すべてのものが大洪水で滅んだ。 再び神は人間を魚に変えて命を助けた』
というもの。

この洪水伝説は 不思議なことに世界各地の説話にも必ず登場するもので、旧約聖書にも 「ノアの箱舟」 の話として同じ事が語られています。
そして現代の我々が住んでいる この第五の時代なんですが・・・このカレンダーには その終焉の理由も既に記されているんです。
曰く 「食べ物がなくなり、大地震によって全てが終わる」
こんな時に、なんてリアリティのある イヤな予言なんでしょうか
新年早々に何ですけど、実は 記されているのはそれだけじゃないんです。 その詳細な日付まで・・・

彼らは その高度な数学知識によって、数千年に一日の誤差も生じないという 緻密なカレンダーを造り上げていました。
近年になってその80%が解読されているマヤ文字によって、数千年前の王が即位した日付まで 正確に把握することが可能になっています。
それとは別に、2万5640年を大きな歴史のサイクルとして考える 「ロングカウント・カレンダー」 も使われていたことが明らかになりました。
1サイクル(1つの太陽の時代)を5128年とするカレンダーは既に終盤に差し掛かっていて、現在の5番目のサイクルが始まったのは紀元前3113年。
それで計算すると、この最終サイクルの終わりは・・・2012年12月22日になるんですね~コレが
 
奇妙なことに 文明的に全く相互関連がない筈の他の民族でも、同じようなことが言い伝えられています。
インカ皇帝の末裔といわれる ケロ族の伝説としては、「世界の歴史は “父の時代” “息子の時代” “精霊の時代” の3つに分けられている」 と言われ、さらにここでも 「最後の精霊の時代は1990~93年の間に始まり 2012年に終わる」 とされているんです。

北米の先住民族・ホピにも同様の言い伝えが残されていますが、一体何がどうなるんでしょうか・・・
唯一の救いとしては、マヤ族の神官の末裔である預言者が 次のようなコメントをしていることぐらい。
『人類が滅亡するなどとは書いていない。 さなぎから蝶が誕生するときに繭が破られるように、破壊は進化の過程にすぎないということ。 カオス状態になった古いシステムが崩壊し、価値観の違う新しい時代が始まるだけだ。』

う~む、とても安心できるような説明だとは思えませんが・・・
大なり小なり みんな希望を抱いて頑張ってるんだから、何事もない平和な一年になって欲しいと願うばかりです

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category
南米・遺跡

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