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ケーナ♪

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僕が長年吹いているケーナという楽器。
最初に出会ったのは高校生の時でしたが、ケーナを御存知の多くの方がそうであるように サイモンとガーファンクルの 『コンドルは飛んでゆく』 をレコードで聴いたのがきっかけでした
世界的にヒットしたのが1970年で 既に4年ほど経っていた訳ですから、曲自体は知っていましたが・・・

当時僕はリコーダークラブの部長をしていて、休み時間にも音楽室に入り浸って 毎日のようにルネッサンスやバロックの小曲を吹いていたんです。
普通の人は素直にS&Gのボーカルに惹かれるのでしょうけれど、もともと楽器全般が大好きなタチの僕は バックに流れる笛の方を先に聴いてしまったんですね (^^;)
やっていたバロックリコーダーよりも力強くて丸い音色、かと言ってオカリナにしては随分音の伸びと透明度が違う・・・

そのとき一緒に聞いていた従兄弟にその事を話すと、LP版の説明書を読みふけっていた彼が 片隅にケーナという名前を見つけてくれたのでした。
普通なら(どんだけ普通じゃないんでしょ)それで終わってしまう処でしょうけど、僕はどうしてもその笛が吹いてみたくなって 帰ってからあらゆる楽器屋さんに訊いて回ったのです。
ところが・・・何処へ行ってもケーナなんて扱っていないばかりか、その名前を知っている店員さんに巡り会うことすら出来ませんでした
40年近く経った現在でも普通に取り扱っている楽器ではありませんから、当時はまだ楽器屋さんで外国の民俗楽器を扱うなんてことは 殆ど有り得なかったんですね。
こうなりゃ意地です 絶対に見つけて吹いてやる

―――と 探偵になった気分で手当たり次第に電話しまくった結果、唯一情報が得られたのは 東京でした。
ドイツのコンセルティーナ(古いタイプのアコーディオン)やスコットランドのバグパイプなんかも輸入していた山野楽器というのがあるんですが、そこに一人だけ 辛うじてケーナの存在を知っている方が居たんです
やった~、ついに見つけたと喜ぶ僕に 彼の申し訳なさそうな一言。
「いや~、実はウチにも置いてなくて・・・たぶん、いま日本には無いと思いますよ」

が~~~ん

今にして思えば、何故そこまで このケーナという笛を手にしたかったのか 不思議な部分もあるんですが・・・
最終的には 貿易実務をやっていた父親の助けを借りて、山野楽器に わざわざアルゼンチンから1本だけ輸入してもらっちゃったんですよね (^^;)
製作者の名前は、後に雑誌『中南米音楽』などでも頻繁に紹介されることになる アルノルド・ピントス。
どんな笛なんだろう、と 大仰に梱包された荷を開けると、そこには想像より遥かに小さく 何の装飾も無い一本の竹のような物体が入っていました★
箱の中には 他に藁のような緩衝材があるだけで、説明書も何もなし
しかも手にとって筒の中を覗いてみると、何の仕掛けもなく 向こう側が丸見え。
何だこりゃ・・・えらくチャチな作りだし、もしかして何か部品が欠落したまま間違って届いたのかな?? というのが第一印象でした
だいたい、こんな造りで どうやって音を出すんだ・・・いや、それ以前に、どこから吹くんだろう??
このU字型の切り込みはいったい???
―――と、クエスチョンマークは増えるばかり。。。(レコードで音を聞いただけなので、縦笛なのか横笛なのかさえ不明だったんです)
もちろん息を入れてみた処でスーとしかいってくれませんし、あんなに熱くなって探し回ったことを 早くもちょっと後悔したりしました。

それから あ~でもない、こ~でもないと持てる知識と勘を総動員して色々試した末、やっと音が出てくれたのは3時間後のことでした
今なら演奏者も沢山居るし、ネット検索もあるし そこまで苦労することもないんでしょうけどね~。
その時のケーナは僕にとって それまでも趣味で集めていた世界中の色んな笛の一本に過ぎませんでしたし、もしかしたら途中で飽きるか諦めるかして 部屋の片隅でずっと埃を被ることになっていても不思議じゃなかったかも知れません。
それがいつのまにか唯一無二の手放せない相棒になって、南アメリカからオーストラリア、ドイツ、アラブにまで足を運ぶことになるんですから・・・本当に人生って 何が起こるか分かったもんじゃないですね (^^;)

今年の4月からは 新しいカルチャー教室を始める予定ですが、また一人でも多くの人がこのケーナという楽器を知って 好きになってくれると嬉しいです
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音楽・楽器

Comment

コンサートでも

ライブでも、なかなか聞くことの出来ないお話ですね。今は本当に世界が近くなったような錯覚に陥りますけど、実際歩けば日本ですら、相当広いんですよね。徒歩で旅を、とはいかなくても、せめて列車で世界中巡れたら、どんなに世界は広いんだろう、と想像逞しくしております。飛行機で飛んでも、窓から下を見たとき、ゲッとこわくなるくらいの地形が見えることがありますが…
その楽器と巡り会えるまでの経験や時間、それも大切ですよね、音になる前の何か。そこに、その人の音が出るんだなぁ、なんて記事をよませていただきながら考えてました。こうした民族楽器たちは、現代の私達とは違って、ゆっくり歳を取りますね。そんな風に生きて行きたいものです(^^)
とても良い記事を有難うございます。是非、こちらのブログでもご紹介させてくださいね。
  • 2012⁄02⁄11(土)
  • 14:12

ありがと (^-^)

情報も入手もアッというまに出来ちゃう今の世の中は便利で有難いけど・・・
それまでの紆余曲折も けっこう大事なのかも知れないねe-454

記事を読んで、昔の『ビルカバンバ』リーダーがメールをくれました。
当時はボンボも入手できなくて、灯油のポリタンク叩いてたし(けっこう良い音なんだけど)
ケーナを始め楽器ってすごい貴重品でしたよね~、って話で盛り上がって (^^;)
たまにその頃をちゃんと思い出して、楽器も大事にしないとイケマセンね★
  • 2012⁄02⁄11(土)
  • 22:21

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