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メンテナンス日和


フォルクローレには、代表格のケーナやサンポーニャの他にも 実に多種多様な楽器群が存在します。
笛類だけでも 細かく分けていくとすぐに5~60種類は超えてしまいますし、弦楽器や打楽器も中米各国まで含めた亜流になると 把握しきれない位の種類があるんです
その殆どが木の実や葦、動物の革・骨・甲羅までも含めた自然素材になりますので、定期的なメンテナンスが欠かせなかったりします。
モノによっては 放っておいたらすぐにカビが生えたり、虫がついたり・・・けっこう大変なんですよコレが (^^;)

ゴールデンウィークも始まりましたが、どうやらお天気はずっと安定という訳にはいかないようですし 九州・沖縄では既に入梅までした様子 
降り出さないうちに―――と 普通なら洗濯でもする処ですが、持っている太鼓をまとめてメンテしちゃうことにしました。

120427_1620~01

これはアルゼンチン北部、パンパと呼ばれる大草原地帯で奏される太鼓 “ボンボ” ですね
元来アルガローボという豆科の大木を刳り貫いて、そこへ牛の毛皮を張っただけの 野趣豊かな太鼓です。
和太鼓に使われるケヤキほどではありませんが、かなり重いので 最近では薄い木材を曲げて胴体部分が作られたりします。
革は昔から変わらず なめしていない牛の毛皮が使われていますので、あまり湿気が籠もったまま放っておくと 毛が抜けたり虫がついたりして えらいことになる場合も

写真のボンボは 僕が30年近く前に南米各国でのライヴで使い、そのまま担いで帰ってきた 思い出深い楽器です。
年季が入りすぎて、重要なリズムを叩き出す木枠も かなりボロボロになってます。
ちゃんと保管していても やはり自然素材ですし、常に叩くものなので 先日の舞台でとうとう革が破れてしまい・・・(涙)
張り替えると言ったって 材料もそこらへんで普通に売ってるものじゃなし、枠や胴体の直径にも ちゃんとした規格がある訳ではないので、殆どオーダーメイドになってしまうんですね。
仕方ないので全部分解して、革の裏から別の伸縮性のある革素材で補修してあります。
シブ目の深い音も どうにか甦ってくれました

120427_1618~01

こちらはもう一台の まだ新しい大型ボンボ。
緩んだ革の張り直しと乾燥のついでに、真っ白でカワイくなかった胴体に インカ風の装飾を施してみました
実は、車の内装に使う 光沢のあるカッティングシートを使ってみたんですが・・・コレが結構高かったりする
この模様にすると、切り抜いた部分も他に使えてオトクなんですよ~ (って、ゼンゼン要らない情報ですね ^^;)

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そして今回のメインイベント(?) 一番厄介なウァンカラ―――このメンテナンスには数日かかります。
写真では少し判りにくいんですが、とにかくデカい☆
打面では南米最大サイズになるボリビアの太鼓で、直径がチャランゴのサイズとほぼ同じ 約60cmもあります。
ちょっとマニアックになりますが、ボリビアのティンクやアルゼンチンのビダーラ、エクアドルのダンサンテなどの曲に使うと 迫力と深みがあって シブいですね (^-^)
木枠が無く、革に穴を開けて直接ヒモで締めるとゆー 実に乱暴なタイプの作りになってます

ウァンカラ分解

これもかなり古いもので 革も緩んでベコベコになってましたので、メンテもかなり乱暴
一旦全部バラして 革の裏から思いっきり水を注ぎ、湿って柔らかくなっているうちに 力任せに締め上げていくんです。
乾いてからも何度も締め直さねばなりませんし、時間も手間も呆れる程かかりますけど・・・
自分の手で楽器として良い音に甦って、また活躍してくれるのは やはり嬉しいものです♪
どんな音になったのか、また舞台で注意して聴いてみて下さいね~。
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