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♪初舞台♪

梅や沈丁花の優しい香りに ようやく春を感じていたら、急にまた霜が降りたり風花が舞ったり・・・
季節の風情としては中々いいもんですが、身体には堪えますね~
この週末には シンフォニーホールの舞台も控えてますし、一時も油断できません★
先日早朝からリハーサルに赴いてきましたが・・・日本有数の残響を誇るクラシック専用ホールで どうなることかと思いきや、コレが意外とやりやすい (^-^)
客席も広く 舞台の奥行きやタッパも充分あるからでしょうね、流石に和太鼓はパワーセーブに苦戦してましたが 何とか良いサウンドをお届けできそうです。
世界に名だたる指揮者やオーケストラも立った由緒ある檜舞台、もちろん我々も初めてなので これは緊張しますね

僕が初めて人前で演奏したのがいつの事だったのか、はっきりとは思い出せません。
たぶん、小学校高学年の時 新入生の歓迎式典か何かでトランペットを吹いたのが最初だったと思いますが・・・
もうかれこれ半世紀近くも前ですね~ (^^;)
その後 万博のお祭り広場から日本全国、海外にまで 色んな楽器を携えて演奏に行けるようにはなりましたが、その都度やっぱり並々ならぬ緊張はするんです。
ただ何時の頃からか、その自分を極限まで追い詰めるような緊張が妙に心地よくなって・・・
生来のマゾっ気があるのかどうかはともかく、演奏のテンションには良い影響を与えて続けてくれるようになりました

週末のシンフォニーも始めての経験ですが、今回の 『初舞台』 は僕ではなく 生徒さん☆
カルチャーなどでケーナとフォルクローレの数ある楽器を教えるようになってから かれこれ20年以上になりますが、生徒さんたちにとっては 楽器に触って音を出す処から仲間との出会い、新曲を増やしたり南米文化に触れる機会までも含めて、殆ど全てが 「初めて」 の連続です。
だからこそ何年も飽きずに続けられるんでしょうし、教えてきた100人を優に超える生徒さんの中には 既に独り立ちして自分達で演奏依頼を取ってくるグループや、ケーナの先生として活動している人まで居ます。
僕にとっては 孫弟子にあたる人たちまで生まれてきている訳ですね (^^;)

殆どの人が学校の授業以来 音楽や楽器に触れたこともなく、ましてや自分が舞台に立って 誰かに演奏を聴かせる立場になろうとは思っても見なかった人たちばかり。
それが華やかな衣装に身を包み、どんな場であれ盛り上げて 人を楽しませる役目を立派にこなせるようになる・・・これはけだし、凄いことだと思います

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上の写真は数年前のものですが、いま心斎橋教室で教えている BRISA ANDINA (アンデスのそよ風) というグループ。
もうかなりの場数も踏んで、民俗学博物館の小学生向け 南米体験セミナーなどもこなしています。
そして下の写真が、この日曜に記念すべき初舞台を踏んだ AUROLA ANDINA (アンデスの夜明け)
泉北の栂美木多という場所で教えてきて まだ3年目に入ったばかりのコンフントですが・・・昨年末ギリギリにいきなり出演を決めたので、今年に入ってからずっと特別強化レッスンを頑張ってきました。
只でさえ時間も無い大変な状況でしたが、生徒さん達の中でも特に熱心で自主性も光るグループでしたので 期待を込めて更に難題ふっかけてみたりして (^^;)
けっこう複雑な曲構成にして ケーナ二重奏の他にボーカルとサンポーニャパートまで入れたのですが、見事にクリアしてくれました
常日頃、「うちで100回練習するより 1回舞台に立ったほうが上達する」 という信条で教室をやっているのですが・・・
こうやって実際に目覚しい上達とグループのまとまりを見せてくれると、ある意味自分が舞台で良い演奏をするより嬉しかったりしますね (^-^)
神戸や京都、奈良など 他の場所でも新しい生徒さんは増えつつありますが、一人でも多く いつの日か同じように舞台に立つ側の人間になれたらいいなぁ、と思っています。
皆さんも一緒にどうですか? 人生、変わりますよっ

 
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仕事・舞台

春の足音♪

何やら急にあったかくなりましたね~(^-^)
今日は深夜になってもそれほど冷えず、我が家のストーブ君ものんびり休暇を取っています。
しかしまだ2月も始まったばかり、どうせまた急激に気温が落ちたりする日があるんでしょうし 油断はできませんけどね・・・

先日来 検案だった外回りの水道管は、コメントを下さったボンボさんからのアドバイスで 市役所経由の水道屋さんに来てもらうことになりました
破損した水道管もかなり古いものなので もう通水を止めてしまい、近くにある散水用蛇口のパイプから分岐させて繋ぐという方法。
それだと大袈裟な地面の掘り返しもすることなく済む訳で、結局3時間ほどの工事で 昨日めでたく開通いたしました
いや~、ずっと汲み置きの水で生活してましたからね、料理や洗い物するのもタイヘンでした。
そして何より、寒い夜に ゆっくりお風呂に入れる有難味が一入であります(T-T)

それにしても・・・水道トラブル110番とかいうあの業者、一体何なんでしょ
元から引きなおすしか手が無いとか言い切ってましたが―――道も全部掘り返して、30~50万って★
ヒネクレ者の貧乏人なんで 疑問を持ったからいいようなものの、人の良いお年寄りなら信じちゃいますよね~
10分の1以下で済んだっちゅーねん・・・皆さんも気をつけましょうね、冷蔵庫なんかにマグネットで貼ってあるカードの業者。

・・・とか言ってる間にも 確実に春は近付いてきているようで、気付けば前庭の梅も だいぶ咲き始めています
周りにある神社の緑も そこで囀る鳥達の声も、心なしか明るく元気になってきているような。
毎年人間より早く、ちゃんと春の気配を感じ取るなんて みんな凄いなぁ。

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七分咲きってとこでしょうか、あたりには優しい香りが漂ってます♪
一緒に写っているのは、先日装飾を矢羽根柄にリニューアルした 松村組用のケーナ。
いや、たまたま背景に松があったもんで・・・めでたく松竹梅、ってコトで(^^;)


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自然・季節

悲喜こもごも☆

寒い日が続いていますね★
山裾に位置する我が家は、連日猛暑と騒がれるような夏でも 風を通せばクーラー無しで過ごせる位の環境なんですが・・・・
冬場ともなれば 歩いて15分の駅前では雨でも、家の周りにはしっかり雪が降り積もっていたりします
先日の稀に見る大寒波で 九州も大変だったようですが、ウチでも古い水道管が凍結して破裂、凍える真夜中にビショビショになりながら 漏水と格闘する羽目になってしまいました (-.-;)
一応救急の水道屋さんは呼んだのですが・・・ 「これはどうしようもありませんわ」 とか 「元から引きなおしになりますね~」 と言いながら、素人でも判る 超イイ加減な応急処置をして帰っていく始末。
しかも引きなおしには数ヶ月待ち、道路まで掘り返して 数十万かかるとか・・・冗談じゃないっっ (>。<)
しかもそれまでどーすんだよって話で、んなら少々雫が染み出す位は我慢して 自分でやったるわい!! と色々購入してきました。
エポキシ系漏水パテを盛って水周り用のパワーテープと自融着テープで何重にも巻き、仕上げに金属製の締め付けリガチャー。

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ま、何とかなりそうな気配です (^^;)
パテの硬化時間やら強度確保の必要性もあって 暫くは水が使えない不便さを余儀なくされておりますが・・・
お隣に借りた水を大鍋に張って お湯は石油ストーブで沸かし大切に使いながら、そう言えば大震災の後はこうだったよな~★ナドとあらぬ感慨に耽っております。
お風呂は仕方ないので 駅前にある銭湯までぽくぽく歩いて行ったりしましたが、これがまた楽しいの何の
「極楽湯」 という名前もナカナカですが、中は殆ど昭和初期そのまんまなんです。

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このタイプのカランとシャワーが 現役で残っているのは珍しいです

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黄色い洗面器も 10円入れるマッサージ器も懐かしさ満載、ゆったりとした空間を1時間半も満喫してしまいました (^^;)
湯上りにはラムネと最後まで迷った挙句 フルーツ牛乳を選択、帰りには夜風で火照った身体を冷やしつつ塩ラーメンで完結
う~ん、こういうのもいいなぁ・・・

プロ生活を始めたばかりの頃は メキシコ人メンバーのアドリアンと一緒に住んでいましたが、ボロイ文化住宅でしたのでお風呂は付いていませんでした。
近くにある銭湯へ、仕事終わりの深夜 よく一緒に通ってましたね~。

子供の頃には当たり前でしたが・・・月が綺麗な夜道を歩きながら いつも母が何かを歌っていて、横を歩く父がそれに即興でハーモニーをつけてデュエットしていたのを思い出します。
父は関西学院のグリークラブでも リーダー的存在でしたから、コレがまた音楽的に質が高い☆
母は弟の乳母車を押していて、僕はそれに便乗しながら二人の唄を聴いていたような記憶ですから 50年以上も前の話ですね。
今も仕事で曲のセカンドパートの旋律を考えることが多くなっていますが、さ程本格的な勉強もしていないのに作れるというのは たぶんこの頃に聴いていた 正確なハーモニーが染み付いているからなんだろうなぁ―――なんて考えながら家路を辿りました。
盟友のアドリアンも 音楽好きの父も、もうこの世にはいませんけど・・・
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雑記・日常

♪慶賀新春♪

いつの間にやら年も明けて、早くも一週間が過ぎてしまいました。
3日には 毎年恒例となっている松村組の新春イベントを大久保イオンでやらせて頂きましたが、それ以外はナニゴトもなく いつにも増して穏やかなお正月を迎えられたような気がしています (^-^)
まぁ昨年は例の事件で 仕事も全滅のお先真っ暗状態、とても正月を祝うような気分にはなれませんでしたからね~
特に変わったことも無く 普通の正月が迎えられるってのは、特に僕みたいな不安定な業界で生きている者にとって 一番幸せなことなのかも知れません

何度も書いていますが、我が家は山裾にあって 隣がお寺・裏が神社という何ともメデタい立地☆
しかも街全体が 古墳時代から栄えていたような古い土地柄ですので、両方とも歴史と由緒ある古刹なんです。
祭りや節の祝いごとがあるたび、近隣からも大勢の人が集う 特別な場所だったんですね。
隣のお寺で除夜の鐘を撞かせて貰い、境内で祝いの甘酒を頂きながら年明けを待つ 静かな大晦日が大好きです。
新年を迎えると 阿弥陀サマの初法要にちょっとだけ参加して、そのまま神社参道の階段を上って初詣へ・・・
何せ我が家はその階段の脇にありますので、両方とも 家から2分以内という便利さです (^^;)

その神社は豊穣の神や水神など産土(うぶすな=土地の平安を護る神々)を祀っていますので、夜が明けたら今度は音楽の神サマである弁財天にも ちゃんとお詣りしなくては、なんです。
仮に賑やかなカウントダウンライブとか 年末年始を海外で過ごすようなチケットが当たっても、たぶん行かないでしょうね~★
やっぱり日本古来の 厳粛な大晦日と新年がいいです

今年は申年・・・「申」という字は 古くは稲妻の意味もあったりして、古来何かと神様に関係した事由が多いことでも知られています。
そもそも示編に申と書いて神、ですもんね☆
猿と聞いてまず思い浮かぶのが 日光東照宮で有名な 『見ざる・聞かざる・言わざる』 の三猿だったりしますが、どうやら日本古来のものではなく 東南アジアやヨーロッパにも似たような事例があって、一番古いものでは 何と古代オリエントにまで遡るものらしいです
日本に入ってきたのは、中国の論語にある一説からみたいですね・・・不見・不聞・不言といって 礼に反することは一切しちゃイカン、という道教の説諭だったようです。
他の国では 神の教えに反する行いを戒めるものでしたが、「よく見よ、よく聞け、しかし言葉は慎め」 という 少し違ったものだったりしました。

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日本に来た時に仏教や色んな土着信仰と混ざって、東照宮では 「幼い頃には世俗の間違ったことを見たり聞いたりせぬように」 という解釈になっています。
この彫刻、東照宮の「神厩」という建物に8面あるうちの2枚目なんですが、順を追って人生の教訓を表しているものなんですね。
もともと神馬を納めた建物ですが、何故か昔から 「猿は馬を守護するもの」 という民間信仰があったようです。
そういえば孫悟空のお話にも、天界でヒツバオンという役職を貰って喜んでいたら 実は馬の番人だった、というくだりが確かありましたよね~。
あれも何か関係していそうな気がします。

日光の方がダントツに有名な三猿ですが、関西では 特に奈良県でお目にかかることが多いのを御存知でしたか?
こちらも古い民間信仰で、庚申塔と呼ばれています。

庚申塔

人間の身体の中には 目に見えない三尸虫(さんしちゅう)というものが居て、庚申の晩に眠ると身体から抜け出し その人が犯した悪事を天帝に報告に行く、と信じられていました。
なので庚申講といって その日には一晩中眠らない集まりがあったりもしたんですが、三匹の虫と三猿・見ない言わない聞かないという言葉が妙な形でマッチングしてしまったんですね (^^;)
でもやはり 何らかの形で神様に関係していることには変わりはないようです。
猿は古くから あちこちで神聖な動物とされていたんですね・・・
今年の年賀状もコレにしようかと思いましたが、安寧な一年を願って ちょっとほっこりした三猿にしてみました

温泉猿

全ての人に 良い春が訪れますように☆
あ~、温泉行きてぇ~
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雑記・日常

コンドルの飛翔

毎日よく降りますね~
やたら気温も高い日が続いているので 何やら梅雨のような・・・
家の裏は神社のお山なので 色づいた葉っぱやドングリがやたらと降ってきて、停めてある車の周りはえらいコトになってます★
ボンネットやフロントグラスに紅葉が散らされたようになっているのは 風情もあって良いものなんですが、それが雨風で大量に張り付いていたりすると 出掛ける時に除去するだけでも一仕事。 
信号で隣に停まった車の人が、いったいコイツどんな山奥から出てきたんだ? みたいな目で見てたりもするんで、ちょっと恥ずかしいです (^^;)

さて、秋も深まり いよいよこの週末に近づいて参りました、アルカディアのLIVE
今回は “VUELO DE CONDORES” コンドルの飛翔、と題して、いつものライヴとは また一味違った音世界をお届け致します!

2015秋LIVE web

晩秋という時節柄もあるんですが、今回が初めての会場となる 『100BANホール』 の ちょっとレトロで黄昏た雰囲気も出してみました☆
知り合いの音響さんに御紹介いただいて下見に行ったんですが、ホールというよりは昭和初期のサロンのようなその空間を いっぺんで気に入ってしまいました (^-^)
岸和田の自泉会館も レンガ造りの指定文化財でしたが、100BANは何と言うか・・・1950年代のパーティー会場、みたいな風情なんですね。

100BAN HALL

ちょっと写真が小さいですけど・・・ピアノを撤去してそこで演奏しますので、普段よりずっと近くで メンバーを囲むような形で観て頂ける場所です。
尤もその距離で観られるんじゃ、演る方はメチャ緊張すると思いますけどね (^^;)

フォルクローレにはとても静かで 美しい曲も多いんですが・・・ライヴとなると、どうしても派手目で お客さん受けのいいテッパン曲を選択してしまいがちです。
名曲といえども、盛り上がりのないゆったりしたリズムだったりすると 正直舞台には 「掛けにくい」 ものなんですね
どうしても地味な感じは拭えなくなる反面、実は勢いでは決して誤魔化せない 演奏が難しい曲だったりもするので・・・
そういう曲をラインナップに入れるのは 裏を返せば非常に怖い冒険でもある訳で、ちょっと悩んでたんですが★
この会場と晩秋には どういうわけかピッタリなんですよね、コレが (^^;)

アルゼンチンの古い形式、ビダーラというリズムなんですが・・・2曲も投入することにしました。
コンドルの翼の骨で作られた非常に貴重なケーナのことは 以前記事にも挙げましたが、その楽器の為に作った “嘆きの翼” という曲がビダーラなんです。
もう最近では 現地のアーティストでも、殆ど取り上げることの無くなってしまったジャンルですね。
静かで哀しげな雰囲気を持ってはいますが、独特の力強さと確固たる哲学ようなものを感じさせてくれる形式です。
もう1曲のビダーラは――CDには入っていますが、ライヴで演るのは初めてという レアな独奏曲 「チャランゴの夢」
チャランゴのソロ曲には 楽器の特性としてエネルギッシュでテクニカルなものが多いのですが、文字通り夢見るような旋律を持つこの曲には チャランゴ奏者として何か特別な慈しみのようなものを感じています。
遊び疲れて束の間まどろんでいる小さな子供を、優しく見守る視線のような・・・

これから先も演るかどうか判らないレア曲ですからね、まだお席も少し空いてますし この機会にゼヒ
ロベルトの迫力あるケーナでお届けする 「コンドルの飛翔」 はもちろん、スタンダードな人気曲も 沢山ご用意してます!!

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仕事・舞台

大地の響き??

早いもので、北海道ツアーから帰ってきて もう半月が経ってしまいました
芸術の秋、文化の秋なんだかどうかはよくわかりませんが、毎年この時期だけは ハンパない仕事が集中してしまいます。
様々なイベントに学校公演、秋公演のリハーサルなどは アルカディアと松村組の両方が同時進行★
それに加えて 各地で新しい教室がスタートする時期でもありますので、テキストや楽器を揃えるだけでも 膨大な手間と時間がかかってしまうんですね
新しく始めたサンポーニャ教室のテキストや楽譜などは、他に殆ど存在しないので 自分で色々と考えながら作っていくのが結構楽しかったりはするんですけど (^^;)
帰阪してからもずっと休みの無い忙しさというのは、お出かけレジャーに最適な季節だけに ちょっと辛いもんがありますが・・・
昨年後半から今年前半にかけて 主だった仕事が消滅してしまったあの地獄の日々を考えると、何とも有難いことだよな~と改めて思ってしまいます 

今回のツアーでは過酷なスケジュールでオミヤゲを買う時間さえなく ――― と書いていましたが、リハーサルから本番までに 中途半端な時間が空くことは幾度かありました。
とは言っても野外のステージだったりすると 周りには呆れるほど何もない場所だったりしますので、出来ることと言えばあたりの散策ぐらい
しかしまぁ何といっても北海道ですから、雄大な自然の中での 贅沢な散歩と言えなくもありません (^-^)b
こちらではあまり見たことのない花が咲いていたり、聴いたことのない鳥がさえずっていたり・・・
中でもちょっと楽しみなのが、スカンポ探し。

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こんな植物ですが・・・知ってますか?
別名イタドリとも呼ばれますが、若い芽や茎は食用にもなる潅木です。
写真では少しわかりづらいですけど 茎の部分が竹のように節で区切られた形で育ち、中は空洞になっているんですね。
成長するとかなりの背丈にもなりますが、それにつれて茎は丈夫で硬いものに変わって 食べられなくなります★
そのかわり・・・

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中が空洞、竹みたいで細工し易いとなりゃ―――これはどう考えても 笛にするしかありませんよね (^^;)
手ごろなのを見繕って、いつも持っている 愛用のアーミーナイフで切断・加工。
出来は粗くなりますが ノコギリから大小のナイフ、キリやヤスリまで付いていますので、仕上げまで全部出来ちゃいます
短い時間で簡単に出来るのは、やはり一番プリミティヴな笛・パンパイプですね。

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ドレミを全部調整して作るのは流石に大変なので、サンポーニャの前身・一列ペンタトニック音階のアンターラにしました (^-^)
『華蓮』などの曲で 僕がソロの時に吹いている、アレですね☆
たったこれだけのものですけど、「竹田の子守唄」 ぐらいは完璧に吹けちゃいます
何千年も昔、まだ獣を追ってた時代に これを最初に考えた人は凄いなぁ・・・
と、感慨に耽りながら吹いて遊んでいましたが、それでもまだ時間と材料が余ってる
珍しくかなり太目のスカンポも見つけましたので、勢い余ってケーナ2本と篠笛タイプも作ってしまいました。

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一番長い右のケーナでも 20cmない位かな、ちっこいです。
竹よりずっと軽くて華奢な素材で 使える工具も限られていますので、音階調整も難しく 満足のいく出来とは言えませんが・・・
想像していたより ずっと良い音で鳴ってくれました。
――― って、本番前に 一体何やってんだか (^^;)

でも その辺のお店で何か買って帰るより、よっぽど良いオミヤゲになったかも知れませんね
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音楽・楽器